30代のお金・暮らし

脱社畜から3ヶ月。この街で消耗していた私へ。《その1》

いま暮らしているこの街とも、あと1ヶ月でお別れ。

2年暮らしたこの街は、初めての苦しみと己の無力さを教えてくれた、忘れられない場所になりました。

どうも〜ぱるこあら(@parukoaraaaa)です。今日はいつもよりもマジメモードで・・・

1月末に脱社畜した前の会社について思うところを綴っていきます。

YOUはどうして社畜になった?

元々、なりたくてなりたくて選んだ職種ではありませんでした。就活の段階で希望職種を絞りきれなかった当時の私。アルバイトで何をやっても「働く面白さ」を見出してしまったがために、逆に業界も職種も選ぶことができなくなっていました。

参考記事:5つのバイトで働く楽しさを見出した大学時代

そんな中で

・どんな職種にも精通し、

・どんな企業でも我が物顔でオフィスに入っていける。

・人の成長に関われる。

・人の人生に大きく寄与する。

そして、明るく活気がある社風と尊敬できる社員が多い&「なんだか面白そう」な社風に惹かれ、前職の人材会社に就職。

転職エージェントをしながら紹介先の営業もするという、多忙ながらも充実した日々に没頭していきました。

バリバリ仕事を任せてもらい、体力的にもメンタル的にもきつい仕事ではあったけれど、なんだかんだ仕事も会社も大好きに。気がついたら入社から6年も経っていました。

最初から大好き!ではなかった分、6年かけて愛情を育んできたと言った方がいいかもしれません。

そんな中、転機が訪れました。結婚を機に、地方にある本社に転勤になったのです。

ここで私は、大きな挫折を再三味わうことになります。

本社で待ち構えていた屈辱

本社にある営業本部は、全営業マンの最高峰。新卒でその年の一番優秀な人が配属されるのが通例で、異動で入るのは私が初でした。

何十年と歴史がある会社だったにもかかわらず、です。

この時点で何かがおかしいと気づくべきでした。。。

まず待っていたのは、これまでの営業手法の全否定

もちろん支店ごとに多少の特色があって当たりまえなのですが、本社では全てがオリジナルでした。営業トークも顧客開拓の優先順位も売る商材も全て違う。

これまでの当たり前が、全てにおいて当たり前ではなくなり、どこに営業に行くかも何を話すかも全て、我らが全営業マンのトップに君臨する女ボス(48歳・独身)に逐一報告していました。

本社は昔から取引しているお得意様ばかり。万が一変な提案をしてはいけないと、全てにおいて監視がありました。

もちろんこれまで営業歴はあっても、本社で私はまだ新人です。

監視もしばらくは仕方ないでしょう。

それよりも辛かったのは、「そんな営業手法、誰に習ったの?」「だからあの支店は伸びてないのか」「他の支店、まだこの営業資料つかってるの?だっさーい!!」と、異動する前に必死で伸ばしてきた支店のことをバカにする発言ばかりだったこと。

そして、それに一言も言い返せない自分との葛藤でした。

支店には、私が異動して抜けた穴を必死に守ってくれてる後輩がいる。本社ほど優秀な新卒は配属してもらえないので、全国の営業所は人が足りない中、少ない人数で必死で切り盛りしているんです。

本社の半部以下の人数で、本社以上の営業件数をこなし、本部提出用の資料作りに追われる日々。

いつ営業資料を改定する暇があるんでしょうか。伸びないのは太客ばかりの本社だからではなく、新規開店で枝葉を必死に集めているからです。テレアポで断られ、安い値段に値切られ、何度も上客にアタックしてやっと取引のチャンスをもらえる新規開拓エリアの実情を、本社は全く把握しておらず、ただただあざ笑うかのように話題にあげるのみ。優秀な人ほど自分の営業成績のことしか考えていませんでした。

全国にいる仲間に心底申し訳ない気持ちと、「現状を知らないならそんな発言になってもしょうがない。下手に釘をさすとよそ者感が出るから、ここは黙っていた方が得策だ」なんて思う、新しい人間関係に入れてもらいたい、媚びる気持ちが同時に沸き起こり、「ちょっと待ってくれよ!」と言えない弱い自分に心底嫌気がさしました。

身を粉にして働く日々

これまでの私は良くも悪くもまっすぐで、「本気で努力すれば人や環境は変えられる」と思っていました。先ほどの営業先の全監視も「私がまだ本社に馴染んでないだけでしょうがない。一挙手一投足、チェックを受けるのもまだ新人だから。早く仕事を覚えればこの状況も変わるだろう」

「他の支店をバカにする言草も、実際に売り上げは本社が桁違い。数字が全てだから、何を言われてもしょうがない。他の支店の営業マンの分まで私が頑張って、支店出身でも成果が出せることを証明しよう。」

そう思い、誰よりも営業件数をこなし、誰よりも新規の取引を取ってきました。元々のお客様にも値上げ交渉をかけ、1年かかりましたが過去最大、全国1位の値上げ交渉に成功。

薄利多売の人材業界では異例の、月の売り上げが1000万円単位で上がる交渉でした。

本社の同僚を見返したい。上司に認めさせたい。これまでの私の6年間をバカにさせない。その一心で火事場の馬鹿力が発動。

社長からも直々に表彰され、さすがに上司からの私の扱いも変わり、同僚にもやっと認められていきました。営業の良いところは良くも悪くも営業成績。成果を出せば状況は変わるはず。

だと、この時まで思っていたのです・・・

努力は必ず報われると思ってた

昔ながらの本社営業部には、過去から受け継がれる謎ルールが数多く存在していました。悪しき風習だと誰もが思っているのに言えない環境。本社だからこそ、おかしな点は改善したい。ここは全国の営業マンが憧れる本社なのだから。本社に負けないように数字を出そうと、どこの支店も頑張っているんだから。そんな思いで動いていました。

中でも最大の問題は女ボスによる「絶対王政」

女ボス、またの名を社長の愛人。。。

最高に仕事ができる最強にヒステリックな彼女は、毎日誰かを目の前に立たせ、2時間以上怒号を飛ばしていたのです。

なんと、20年間も!((((;゚Д゚)))))))

何人も何人も、彼女の怒号にメンタルをやられて去っていきました。他の支店なら間違いなく活躍できた新卒が、毎年配属されては消えていき、また配属されては消えていきます。

ある者は携帯を自宅に置いて、行方不明に。後日300キロ離れた実家で見つかりました。

またある者は過度のストレスで左耳が突発性難聴に・・・

それでも止まないヒステリック説教。言っていることは的を得ている分、タチが悪いのです。営業トップの女帝は相手の心に刺さる言葉を、あえて選んで投げつけてきます。

一度標的が定まると1週間はネチネチと、毎日胸をエグるのです。

もはやこれがボスの性癖ではないかと噂されるぐらい・・・

他の支店を知っているからこそ、新人の配属を心待ちにしている店舗を知っているからこそ、この新人の無駄遣いがどうしても許せませんでした。

後輩をかばった所で「あんたには関係ない!」と追い返されるし・・・、せっかく気に入られうようになったのに、下手に関わって次の標的が自分になっても困る・・・

外部から来た私も初めは女帝に怒鳴り散らされてましたが、営業成績が上がると急激に距離は縮まり、直に仕事を分けてくれることも増えていきました。

目の敵にされている営業マンも多かった中で、比較的良好な関係を手に入れた・・・

そんな卑屈な考えのもと、イジメを見て見ぬ振りをする小学生のように、全ての営業マンがビクビク過ごす本社。ゆっくりと、でも確実に、これまで大好きだった「会社」が音を立てて崩れていくのがわかりました。

私、こんなに必死に売り上げ伸ばして何してるんだろ?

本社の成績が伸びて誰が喜ぶんだろ?

成績が伸びたらまた人が配属され、また女帝のオモチャとして潰されるだけじゃないか。

この頃になると急に夜中に泣き出したり、営業から本社に帰るのが嫌すぎて、何時間も近くのコンビニから動けないことも増えていきました。

完全にボスの恐怖に心を支配され、個性を失い、ご機嫌を伺うためのイエスマンと徹している世界。

全営業所の中でここだけが社長直下の本社。他の支店長やお偉いさんは全く歯が立たず、なんなら社長さえも売り上げトップの本社には口出しできない「絶対王政」。

私が好きだった「会社」は、先輩後輩がみんなで支店の営業を支え、困った時には助けあう、青臭い青春ドラマのような場所でした。新人が初めて契約を取ったら全員で焼肉に行くような、誰かが大きなトラブルを起こしたらその数字を全力でカバーするような、そんな場所でした。

そんな環境は今私の目の前には一ミリもありません。

環境に恵まれないときは「これが成長のチャンスか」「超えられない壁はない」と馬鹿正直にやって来た私も、いくらなんでも社長でも変えられない環境を変えることは、不可能に近い。

本社の環境がここまで悪化していることを数年前からお偉い方は知っていましたが、誰も変えることはできませんでした。私が投下されたのも、負けず嫌いで営業成績も出す中堅を投入したら雰囲気が変わるかもしれない、と人事部が判断したからこその異動でした。(栄転には変わりませんが・・・)

もはや先輩たちも「ボスを変えることはもう不可能。機嫌を損ねるとまた2時間誰かが怒鳴られるから、もう何もしないでいいよ」と完全に諦めた社畜モード。

この「絶対に変えられない環境」と「変えたいと思っているのは自分だけだった」という事実は、これまで何とか保っていた私のやる気を打ち砕くには十分だったのです。

もうこの会社に居たくない。この街に居たくない。なんでこんな街に来てしまったんだ・・・

天気予報で流れる街の名前も、この土地特有の新聞も、あちこちにある地方銀行も。この土地を表す全てに嫌気がさして、この地域の野菜をスーパーで見るだけで涙が溢れるように・・・完全にメンタルが末期症状になっていました。


続く!